皆さんはサッカー用語の【デュエル】をご存知でしょうか?ドイツのシュツットガルト所属、遠藤航選手が【デュエル】でトップになったことが話題になっていますね。今回はこの【デュエル】を中心に調査してみました。
\↓↓サッカー日本代表のまとめはこちら↓↓/
目次
デュエルってなに?
デュエルとはサッカー用語でその直接的な意味は『決闘』です。
なんだか中世的な響きですが英語でもデュアル《dual 2つ》やデュオ《duo 2人》なんて単語がありますからなんとなくイメージは湧いてきますね。
この投稿をInstagramで見る
サッカー用語のデュアル
サッカーの世界での【デュエル】は
「球際での1対1の争奪戦」
の事を言います。
つまり、攻めてきた相手のボールを奪えば”勝”、奪われれば”負”となります。
その定義は大きく分けて3つ。
1、ドリブルで仕掛けあう場面 |
2、ルーズボールを奪いあう場面 |
3、空中にあるボールを競いあう場面 |
となります。
試合の中では中盤のサイド攻撃などでよく見られる光景ですよね。
デュエルの何がスゴイのか?
実はこのデュエル、日本人プレーヤーにとってはとても大きな壁のようなものでした。
というのもデュエルに勝つための大きな要素は一般的に
”体の強さ”、”体の使い方”、”球際での強さ”などが求められますがそれらとは別に
”一瞬の判断力”や”飛び込む勇気”などが必要で
なにかと奥ゆかしい日本人気質にはマッチしないプレーなのかなと思うからです。
しかし、ヨーロッパなどの海外リーグでは以前よりデュエルの数が大きく評価されシーズンを通してトップの選手は【デュエル王】として得点王などと同等に評価されてきています。
そのデュエル王に日本人プレーヤー遠藤航選手がなった、このことが日本サッカー界にとっても大きな進化として話題になっているわけですね。
それにしても、日本人選手が外国リーグで外国人プレーヤー相手に1対1を制する日がくるなんて・・・
感無量ですよね。
遠藤航のデュエルがスゴイ!
遠藤航選手のデュエルですがどんなところがスゴイのか調べてみました。
シュツットガルト遠藤航、“デュエル王”貫禄の3連続ブロックにファン驚愕 「まさに壁」#遠藤航 #シュツットガルト #ブンデスリーガhttps://t.co/7Kn1pEI8ts
— FOOTBALL ZONE (@zonewebofficial) May 6, 2022
デュエル勝利数
まず、その数ですが2020-21シーズンで獲得したデュエル数が
476
累積警告でリーグ最終節が出場停止だったにもかかわらず堂々1位を獲得しました。
また、この遠藤航選手の活躍もありチーム(シュツットガルト)のデュエル勝利数も3922でリーグ1位になっています。
遠藤航選手は1人でチーム内で12.1%もの働きをしていることになりますね。
シュツットガルトのデュエル勝率
勝 率(1位) | 54.4% |
守備時(1位) | 56.4% |
攻撃時(1位) | 52.6% |
空中戦(1位) | 60.8% |
これは2020-21シーズン途中のデータですが、シュツットガルトがデュエルにおいて突出しているっことを示しています。
デュエル個人ランキング(2020-21)
1位 遠藤航(シュツットガルト) | 476 |
2位 ファビアン・クロス(ビーレフェルト) | 464 |
3位 ザヴァル・シュラ―ガー(ウォフスブルク) | 428 |
遠藤航の評価がスゴイ
遠藤航選手が所属するシュツットガルト監督ペルグリノ・マタラッツォ監督によれば
「攻撃において彼は※リンチピンだ。そして守備においては大きなスペース塞いでいる。今は彼なしで試合をすることなど想像できない。」
※リンチピンとは車輪がはずれないためのピン。サッカー用語では重要な役割をする選手を指します。
デュエルに強いことが大きな話題となっていますが、実はそのことだけが評価に繋がっているわけではありません。
監督がリンチピンと言っているポイントは守備エリアの広さ、それも信頼して任せられるエリアが広いとこを評価しています。
それを可能にしているのが【デュエル】の強さに他なりません。
遠藤航選手のスゴさはこんなところに表れてるのです。
海外の反応は?
そんな遠藤航選手の海外での評価がウナギ上りです。
現在、リーグで最高のデュエル数を誇る、理想的な“6番”」と絶賛。試合の出来も「2.5」と高評価をつけ、「チームにとって安定した存在であることを証明している」と称えた。
現地紙『STUTTGARTER NACHRICHTE』のグレゴール・ペリフ記者より
1-2とする重要なゴールを決めた。守備的中盤としてパスの配給を主に担い、後半開始直後には攻撃的なボールで同点とするきっかけも作っている。キャプテンらしく、非常に効果的なプレーだった
STUTTGARTER NACHRICHTENより
ブンデス日本人7選手「最新市場価値ランキング」 “デュエル王”遠藤航が10億円到達
FOOTBALL ZONEより
移籍情報サイト・トランスファーマーケットによると市場価格も720万ポンド(約11億4000万円)
などなど
ブンデスリーガでの高評価は世界的にみても通用しますから今後に大きな期待が持てます。
遠藤航のプロフィール
名前 | 遠藤 航(えんどう わたる) |
生年月日 | 1993年2月9日 |
出身地 | 神奈川県横浜市 |
身長 | 178cm |
体重 | 76kg |
利き足 | 右 |
ポジション | DF/MF |
プロ入り | 2010-(湘南ベルマーレ) |
所属 | VfBシュツットガルト(2022) |
背番号 | 3(VfBシュツットガルト) |
まとめ
「遠藤航のデュエル勝利数が凄い!勝率やランキングと海外の反応は?」をまとめました。
【デュエル】はそれがそのまま試合の勝敗に繋がりはしません。
ポールポゼッションを重視しているゲーム戦術を用いたチームであれば【デュエル】に頼らず試合に勝つ事も可能です。
とはいえ、遠藤航選手への評価は日本サッカーが大きく進歩したことと同義だと捉えることも出来るでしょう。
以上
Sports News Deliveryでした。